2008年11月05日
世界中で車が売れないっ!
「10月は最悪の月」米新車販売
GM45%減、日産33%減
世界的な金融危機の影響で、
最大市場である米国の自動車販売が一層深刻な状態となってきた。
3日発表された10月の米新車販売台数は
前年同月比31.9%減の83万8156台(民間調査会社オートデータ調べ)。
実に1983年2月以来25年8カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
経営危機に陥っている最大手のGM(ゼネラル・モーターズ)が
45.4%減とほぼ半減するなど壊滅的なダメージを受けたほか、
日本メーカーも大きく落ち込むなど市場は総崩れ状態だ。
信用不安や景気後退で消費意欲は大きく減退しており、
1年前から続く米国の販売不振は“底なし”の様相を呈している。
◆25年ぶり低水準
「人口の増加を調整すると、第二次世界大戦後で最悪の月だ。間違いなくわれわれはひどい状況にある」
GMの販売チーフアナリスト、マイク・ディジョバンニ氏は
ブルームバーグなどとの電話会議で、
10月のGMの米国販売が20万台を割ったことについてこう総括した。
GMは少なくとも75年以降、月間販売台数が20万台を切ったことはなく、
10月は歴史的な低水準とえいる。
GMとの合併交渉の最中にあるクライスラーも
34.9%減と落ち込みに歯止めがかからない。
“被害”が少なかったフォード・モーターですら29.2%減と3割近く落ち込んでいる惨状だ。
昨夏に表面化したサブプライムローン問題で販売が低迷したうえ、
ガソリン価格の高騰で大型車がまったく売れなくなった米国の自動車市場。
そこに襲ったのが9月のリーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)だ。
一連の金融危機以降、自動車ローンの審査が厳格化されるなどで
落ち込みに拍車が掛かり、新車販売台数は9月に15年ぶりの「100万台割れ」を記録。
そして10月は90万台も割り込み、下落幅も9月の26.6%からさらに拡大した。
◆「ゼロ金利」合戦
こうした状況下では、大型車に限らず、すべてのクルマが売れない。
小型車を得意とし、夏ごろまでは堅調だった日本メーカーも
ここにきて市場縮小の余波をもろに受けている。
10月の販売はトヨタ自動車が23.0%減、ホンダは25.2%減、
日産自動車が33.0%減。米国を収益源としてきた日本メーカーにとっては、経営の根幹にかかわる。
市場の底入れ時期すらみえない中で、各社はテコ入れに必死だ。
トヨタは10月初めからゼロ金利販売を全米で展開。
当初は今月3日までの予定だったが、需要不振が続いているため
キャンペーン期間を9日まで延長した。今後も地区ごとにゼロ金利を続けるか見極める。
GMも近く、新モデルの値引きやキャッシュバックセールを始める。
日産もゼロ金利ローンを打ち出した。いずれも実質的な値下げ。
この結果、2008年通年の米販売台数は「1360万~1370万台で落ち着く」
(ホンダの近藤広一副社長)とみられ、前年の1610万台から250万台前後も目減りすることになる。
さらに、米調査会社のJDパワーは09年の米新車販売台数は1320万台と続落を見込み、
「世界販売が06年の水準に回復するのは13年ごろ」と悲観的な予測を示す。
日産と仏ルノーの社長を兼務するカルロス・ゴーン氏は先月末の講演で、
世界の3分の2の需要を占める日米欧の市場について、
「来年の需要は良くても今年と同水準」との見通しを示し、こう付け加えた。「嵐が去るまで待つしかない」
◇
■構造不況・金融危機で窮地
金融危機の影響は日本の自動車市場にも波及してきた。
日本自動車販売協会連合会(自販連)が4日発表した10月の新車販売台数(軽自動車を除く)は、
前年同月比13.1%減の23万3922台と、10月としては1968年(19万6445台)に次ぐ
過去2番目の低水準となった。ピーク時(90年の50万4641台)と比べ市場規模が半分に減った計算だ。
自販連は「世界的な金融不安の影響が個人消費にまで及んできた」と警戒感を一段と強めるものの、
市場活性化への手立てはほとんど残っていない。
日本で新車が売れない理由は少子高齢化、都市部への人口集中、
若者のクルマ離れなど枚挙にいとまがない。
そこに米国と同様「リーマン・ショック」が襲った。
販売店からは「受注のペースがガクンと落ちた」(関係者)との悲鳴があがる。
自販連は当初、新型車や、支払い負担を抑える「残価設定ローン」の導入効果などで、
2008年の新車販売台数は前年実績(343万3800台)を超えると予測していた。
しかし、上期が想像以上に悪かったうえ、ここにきて金融危機の影響が顕在化。
1~10月の累計は約281万3000台にとどまり、残り2カ月が前年実績と同水準だとしても、
前年実績に10万台弱及ばない。
日本でも海外と同様に中・大型車は不振。車種別では
普通乗用車(3ナンバー車)の落ち込みが目立ち21.5%減の8万7675台。20%の
落ち込み幅は「3ナンバー」「5ナンバー」の区分けを始めた04年以来初めて。
「通常のモデルチェンジではお客さんを呼べなくなった」(自販連幹部)。
“構造不況”に景況悪化が重なり、国内市場の先行きも行き詰まりをみせている。
(フジサンケイ田端素央)
GM45%減、日産33%減
世界的な金融危機の影響で、
最大市場である米国の自動車販売が一層深刻な状態となってきた。
3日発表された10月の米新車販売台数は
前年同月比31.9%減の83万8156台(民間調査会社オートデータ調べ)。
実に1983年2月以来25年8カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
経営危機に陥っている最大手のGM(ゼネラル・モーターズ)が
45.4%減とほぼ半減するなど壊滅的なダメージを受けたほか、
日本メーカーも大きく落ち込むなど市場は総崩れ状態だ。
信用不安や景気後退で消費意欲は大きく減退しており、
1年前から続く米国の販売不振は“底なし”の様相を呈している。
◆25年ぶり低水準
「人口の増加を調整すると、第二次世界大戦後で最悪の月だ。間違いなくわれわれはひどい状況にある」
GMの販売チーフアナリスト、マイク・ディジョバンニ氏は
ブルームバーグなどとの電話会議で、
10月のGMの米国販売が20万台を割ったことについてこう総括した。
GMは少なくとも75年以降、月間販売台数が20万台を切ったことはなく、
10月は歴史的な低水準とえいる。
GMとの合併交渉の最中にあるクライスラーも
34.9%減と落ち込みに歯止めがかからない。
“被害”が少なかったフォード・モーターですら29.2%減と3割近く落ち込んでいる惨状だ。
昨夏に表面化したサブプライムローン問題で販売が低迷したうえ、
ガソリン価格の高騰で大型車がまったく売れなくなった米国の自動車市場。
そこに襲ったのが9月のリーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)だ。
一連の金融危機以降、自動車ローンの審査が厳格化されるなどで
落ち込みに拍車が掛かり、新車販売台数は9月に15年ぶりの「100万台割れ」を記録。
そして10月は90万台も割り込み、下落幅も9月の26.6%からさらに拡大した。
◆「ゼロ金利」合戦
こうした状況下では、大型車に限らず、すべてのクルマが売れない。
小型車を得意とし、夏ごろまでは堅調だった日本メーカーも
ここにきて市場縮小の余波をもろに受けている。
10月の販売はトヨタ自動車が23.0%減、ホンダは25.2%減、
日産自動車が33.0%減。米国を収益源としてきた日本メーカーにとっては、経営の根幹にかかわる。
市場の底入れ時期すらみえない中で、各社はテコ入れに必死だ。
トヨタは10月初めからゼロ金利販売を全米で展開。
当初は今月3日までの予定だったが、需要不振が続いているため
キャンペーン期間を9日まで延長した。今後も地区ごとにゼロ金利を続けるか見極める。
GMも近く、新モデルの値引きやキャッシュバックセールを始める。
日産もゼロ金利ローンを打ち出した。いずれも実質的な値下げ。
この結果、2008年通年の米販売台数は「1360万~1370万台で落ち着く」
(ホンダの近藤広一副社長)とみられ、前年の1610万台から250万台前後も目減りすることになる。
さらに、米調査会社のJDパワーは09年の米新車販売台数は1320万台と続落を見込み、
「世界販売が06年の水準に回復するのは13年ごろ」と悲観的な予測を示す。
日産と仏ルノーの社長を兼務するカルロス・ゴーン氏は先月末の講演で、
世界の3分の2の需要を占める日米欧の市場について、
「来年の需要は良くても今年と同水準」との見通しを示し、こう付け加えた。「嵐が去るまで待つしかない」
◇
■構造不況・金融危機で窮地
金融危機の影響は日本の自動車市場にも波及してきた。
日本自動車販売協会連合会(自販連)が4日発表した10月の新車販売台数(軽自動車を除く)は、
前年同月比13.1%減の23万3922台と、10月としては1968年(19万6445台)に次ぐ
過去2番目の低水準となった。ピーク時(90年の50万4641台)と比べ市場規模が半分に減った計算だ。
自販連は「世界的な金融不安の影響が個人消費にまで及んできた」と警戒感を一段と強めるものの、
市場活性化への手立てはほとんど残っていない。
日本で新車が売れない理由は少子高齢化、都市部への人口集中、
若者のクルマ離れなど枚挙にいとまがない。
そこに米国と同様「リーマン・ショック」が襲った。
販売店からは「受注のペースがガクンと落ちた」(関係者)との悲鳴があがる。
自販連は当初、新型車や、支払い負担を抑える「残価設定ローン」の導入効果などで、
2008年の新車販売台数は前年実績(343万3800台)を超えると予測していた。
しかし、上期が想像以上に悪かったうえ、ここにきて金融危機の影響が顕在化。
1~10月の累計は約281万3000台にとどまり、残り2カ月が前年実績と同水準だとしても、
前年実績に10万台弱及ばない。
日本でも海外と同様に中・大型車は不振。車種別では
普通乗用車(3ナンバー車)の落ち込みが目立ち21.5%減の8万7675台。20%の
落ち込み幅は「3ナンバー」「5ナンバー」の区分けを始めた04年以来初めて。
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Posted by わっぱおやじ at 07:57│Comments(0)
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